私は40代の中ごろに就職活動をして三百枚の不採用通知をもらいました。世間に捨てられたという気持ちになって、世の中に復讐してやろうと思いました。
ただ、法律に触れるようなことをして刑務所に入るのは嫌なので、極力余計なお金を使わず、経済を回すことに加担しないという方法で復讐しています。
しかし、昨日のお昼前にどうしても牛丼が食べたくなってしまい、近所の松屋へ行ってきました。牛丼屋で食べるのは3年ぶりくらいです。
店内は百パーセント男性でした。牛丼並盛を食べ始めると右隣の男性がスマホの着信に出て、
「はぁ~、いつも通りにやれって言ったろ!壊れてる?だったらネットで検索して即日修理対応してくれる業者探せよ!そんなことまで俺が考えなきゃダメなわけ?お前馬鹿なんじゃない?頭使えよ!!!」
と怒鳴って、食べていた料理を半分以上残してお店を出て行ってしまいました。
『落ち着かない店だな、、、』
と思っていたら、今度は左隣の三人組の男性たちがビールグラスを目の高さにかかげて
「かんぱーい!」
と酒盛りを始めました。
三人の風貌は、40代前半、全員茶髪、太い金のネックレス、あごひげ、などなど、チンピラみたいななりです。本当は居酒屋で昼から飲みたいのだけど、お金がないから牛丼屋で飲んでる感じでした。
こんな店内だったので、味わって食べるとかはなく、牛丼が体のどこに収まったのか分からないまま退店しました。まぁ、幸いだったのは牛丼は長居しないところです。私は入店から退店まで15分くらいでした。
久しぶりの牛丼屋の感想は、
【安い店には安い人間しか来ない】
でした。
昔、潰れた居酒屋のオーナーがYouTubeで、
「安さを売りにすると客層が悪くなり、店が荒れるから止めておけ」
と言っていたのが思い出されました。
それと帰り道、
「そういえば、石原さとみが牛丼屋のテレビコマーシャルに出てるけど、石原さとみはプライベートで絶対に牛丼屋なんか利用しないよなぁ。ミスキャストじゃない?」
となんとなく思いました。