子供の数はどんどん減っているのに、不登校の子供は過去最高という謎の現象が日本では起きている。
【ダイバーシティ】なんていかにもな言葉を使ってごまかしているけど、現実には規格から外れた人間をあたかも部品のように捨てているからこんなことになっているんだと思う。
不登校の子供の受け皿としてフリースクールが増えているそうだけど、先日、その様子をテレビで見ることが出来た。見た感想なんだけど、小学生から中学生くらいまでの子供が自由に過ごしていた。
時間割なんてものはなく、好きな時に好きなことをしていてイイらしい。読書と称して漫画を読むのもあり。
一つには、子供が家で引きこもっているよりは、外出してくれた方が親が安心ということ。
二つ目は、国家公務員をうつ病になって辞めてから13年間【無職】を続けた私の経験から思うことなんだけど、どこの集団にも所属していないということが不安なんだと思う。フリースクールでもイイから何かに所属していたい、ということなんだろう。宙ぶらりんは不安で寂しい。
だけど、現実としてはフリースクールは緊急避難所としての役割しかないと思う。何歳まで通えるのか分からないけど、まさか30歳になってもフリースクールの生徒ではいられないだろう。
そのとき、世間は勝者にしか敬意を払わないという現実にぶち当たると思う。とうぜん、世間から尊敬されるような職業につくことはできない。
このことは、40代中ごろに就職活動した私が感じたのだけど、日本は一度でもレールから外れた人に冷たい。ハローワークの職員から、
「あなたには、清掃、介護、配送業くらいしか就職先がない」
とアドバイスされたことがある。
誰からも必要とされないのは辛い。かと言って人を消耗品のように酷使する職場でなんて働きたくない。
何も取柄がない人間は、どうやって生きて行けば良いのだろう。フリースクールの子供たちを見て考えたけど、私は答えを持たない。