私は就労継続支援B型事業所で週に1回働いています。時給は200円です。
仕事内容は使い捨てボールペンを組み立てたり、ネジを小袋に決められた数入れてホチキスでとめたりです。
時給200円って安すぎると始めたころは思ってましたが、今は、
「もし、この仕事を最低時給でするように義務付けたら、企業は仕事を東南アジアへ持っていくか、ロボットで自動化するだろう」
と思っています。
昭和なら、こんな仕事でも最低時給を払ってもらえていたように思いますが、今はグローバル化とオートメイションで、単純作業は日本で成立しません。
その点、B型事業所は法律で最低時給を払わなくて良いとなっているので、市場原理が働いた結果、時給200円で均衡がとれたのでしょう。
東南アジアへ持っていけば輸送費がかかりますし、産業用ロボットの導入と保守には高いお金が必要ですから、B型事業所にやらせているわけです。
「B型事業所で働くような奴らが悪い」
と今言っている人もいると思いますが、いつあなたの上にも市場原理が襲ってくるか分かりません。
私は50代ですが、年々、労働者に求められるスペックが上がっているように感じてます。
今、日本人がやっている仕事を労働力の安い国へ移せないか、ロボットやAIでできないか、社会情勢や技術の進歩に経営者は目を光らせ、考えているからです。
日本でこれまで普通とされていた生活、例えばクレヨンしんちゃん一家のような生活をするのは年々ハードルが上がることは間違いありません。