私は週一で就労継続支援B型事業所で働いています。時給は200円です。B型事業所で働いても生計が成り立たないから、働いている人たちは何かしらワケありの人です。
私が働いている所は、躁うつ病でときどき陽キャになる人が一人いるほかは全員おとなしい人だけで、落ち着いた雰囲気のB型事業所です。
室内で座って軽作業をするB型事業所だからなのか、男女比が7:3で女性が多いです。
女性が多くなると見栄の張り合いになって、服装が派手になりそうな気もしますが、そんなことはなく、部屋着のままやって来る人ばかりで、なかにはジャージで来る人もいます。
だから、これまで色気みたいなものは職場でまったく感じませんでした。
そんな職場に、20代前半に見える女性が新しく入ってきました。外見から障害は分からないので、精神か知能か、どちらかの障害だと思います。
この女性が美人なのです。まさに《掃き溜めに鶴》。黒髪ストレート、髪の長さは肩より10センチくらい長くしていて、身長は160センチくらい。あまり元気がなく、とても小さい声でお話するので、どんな声か分からないのが残念です。
お金がかかっている服装ではないのですが、いつもふくらはぎがかくれるくらいのスカートをはいていて、清楚系美人です。B型事業所でスカートをはいているってだけで、男である私からすると目をひきます。
私の通うB型事業所は、利用者同士のトラブル防止のために作業する場所を午前と午後で席替えします。だから、美人さんと同じテーブルで作業できないものか楽しみにしていたのですが、美人さんだけは部屋の一番南側のはじっこのテーブルを定席としていて、さらに部屋の中央に向かって背中を向ける形で座るように配慮されています。
さらに、美人さんのテーブルは女性だけでかためて、男性とは接触させないように配慮しています。(作業所内に6つテーブルがある)
そんな形が続いているので、前の職場で男性から怖い目にあわされて心を病んだのかなぁ、などと勘ぐっています。
私も55歳なので、美人さんと特別な関係になりたいとかはないのですが、公園の花壇に咲いている花を見るような気持にはなります。
会うのが楽しみな女性がいるなんて10年遡っても思い出せないので、
『これって恋?』
と少女漫画の主人公のような気持ちです。