あすにはなろう

思ったことをとりとめもなく書いてます。何のまとまりもありませんが、読んでいただけたらうれしいです。

マドンナが辞めた

私は週一で就労継続支援B型事業所で働いています。時給は200円です。

 

そんなB型事業所に20代前半に見える美人が最近まで通所していました。しかし、4週間続けて姿を見ていないので、どうやら辞めてしまったようです。

 

B型事業所にはワケありの人しかいないのですが、美人さんは仕事を始めたころ、女性だけの作業テーブルで作業していたので、男性が怖くて職員に配慮してくれるように頼んであるんだな、と分かりました。

 

しばらくすると美人さんは、個室で一人で作業するようになりました。私の通うB型事業所には個別相談で使う小部屋があるのです。どうやら女性と一緒に作業するのも無理だったようです。

 

作業場は作業テーブルが6つ入っている広い部屋で、美人さんはいつもすみっこのテーブルに座り、部屋の中央に背を向けるように座っていたので、勤務時間中は背中しか見えませんでした。それでも56歳の高齢者である私には美しい女性を目にする貴重な機会だったので、うれしかったのです。だから、個室で扉を閉めて一人で作業するようになったときは残念に思いました。

 

そしてついに4週連続で来所せず。とても小さな声で必要最低限の発声しかしない人だったので、お声をきちんと聞いたことさえないままお別れとなりました。絶望。

 

うちのB型事業所は三か月に一人くらいの頻度で新人が入ってくるけど、私が通うようになってからは一人も定着してません。

 

それと、やっぱり時給200円が問題ですよね。労働とは、限りある人生の時間をお金と交換することだと思います。それも貴重な20代の時間を1時間200円で換金するのはいかにももったいない。

 

うちのB型事業所は世代的には20代が一番人数が多いのですが、見た感じみなさん障害年金をもらっているようです。そのような人たちは自分のペースで作業しながら雑談して、終業時間になると笑顔で帰宅するので将来に不安がないのが分かります。

 

この部分、反感を持たれると困るのでことわっておきますが、障害年金をもらっても贅沢な暮らしはできません。もらえる金額は生活保護に準ずる金額みたいです。いわゆる《最低限の文化的暮らし》ができる金額です。

 

この点、美人さんは障害年金をもらえるほどにはスペックが低いようには見えなかったのです。能力はあるけれど、対人恐怖症のようなものでこれまで働けなくてB型事業所へやってきたという印象でした。B型事業所にいても経済的不安は解決できませんから、それも悩みの種だったかもしれません。

 

美人さんが今どうしているかは分かりませんが、再びひきこもり生活にもどっていないことを祈るばかりです。