あすにはなろう

思ったことをとりとめもなく書いてます。何のまとまりもありませんが、読んでいただけたらうれしいです。

B型事業所の雑談の内容

私は週一で就労継続支援B型事業所で働いています。時給は200円です。

 

やらされていることは誰にでもスグにできる軽作業なので、利用者の人たちは雑談しながら働いています。

 

雑談の内容は、食べ物の話と推し活の話が圧倒的に多く、それ以外の話は珍しいと思います。

 

B型事業所で働いている人はワケありの人しかいないので、当たり障りのない話しかできないのが原因だと思います。

 

食べ物の話ですが、時給200円の身では贅沢が出来るわけもなく、チェーンストアのお店で食べたものを報告しています。この点、弦楽合奏教室へ通っていたときのように一回の食事で1万円以上使う人たちの話を聞かされて身の置き所が無かった私は「ほっ」としています。

 

同じくらい話題にされるのがアイドルの話しです。性別に関係なく女性は男性アイドルの話、男性は女性アイドルの話をします。これもワケありゆえの話題なのかなと思います。

 

社会的弱者しかいないB型事業所では、利用者同士で恋愛感情をもつことは難しいため、どうしてもディスプレイの向こう側に仮想の恋人を探すのです。

 

カップルというのは釣り合いのとれた者同士でしか成立しないのですが、自分が弱者だから恋のお相手を弱者で妥協できるかといえば、そうはならないのです。

 

私の通うB型事業所では、両想いに見えるカップルはいませんし、何なら片想いもいないと思います。B型事業所でロマンスを探すのはとても難しいのが現実です。

 

逆にまったく話題に上らないのが《お金の話》です。時給200円では自由に使えるお金なんてありませんから当然といえば当然です。この点、お金持ちがたくさんいた弦楽合奏教室とは対照的です。弦楽合奏教室では、海外旅行の話、オーダーメイドで洋服を作った話、などマウント合戦が頻繁に勃発して、節約生活を強いられている私はうんざりでした。だから、貧乏であることで惨めな気持ちにならないB型事業所は安心できる場所です。

 

運良く、同じ精神疾患の方と同じテーブルで作業すると同病相憐れむで、話が盛り上がります。そんな日は、ひきこもりを止めて良かったなと思います。