私の同級生は約2百万人いました。そして、学校の数は今より少なかったです。中学は埼玉県さいたま市の公立中学校へ通いましたが、一学年13クラスありました。あまりに人数が多いため、修学旅行などの校外学習は半分づつに分けて行ってました。
同世代がたくさんいた世代なので何をするにも競争が激しく、そのことは社会へ出てからもついてまわりました。
ところが、今の二十歳の人口は約120万人だと言うではありませんか。受験戦争は随分と楽になったんだろうな、とは想像してました。
そんなとき、YouTubeで50代のベテラン予備校講師が動画で以下のようなことを言っていました。
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子供が年々減っていく世の中で、Fランク大学は生き残りに必死なのだが、子供たちはそんなところは見ていない。
子供たちは、特色ある授業をするFランク大学よりも平凡な授業をする偏差値の高い大学へ入学希望する。子供たちは大学を選ぶにあたり、偏差値しか見ていない。
そんなわけだから、高偏差値大学から定員が埋まっていき、その後に偏差値の低い大学の定員が埋まっていくという現象が起きる。
いくつ潰れるか知らないが、10年後のFランク大学は今よりも減っているだろう。
そして、長年予備校講師をしてきて大学は入りやすくなっているなと思う。私が大学生だった90年代は競争相手が2百万人いたのが半分近くに減っているのだから当然だ。
私が受験したころなら日東駒専へ入学していた学力の生徒が今はMARCHに入学している。
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この動画を見て思ったことは、
「日本政府は博士を増やす政策を取っているけれど、将来、大量に生まれた博士が就職する大学はあるのか?」
です。20年後に大学を目指す子供たちは最大でも80万人です。大学は明らかに斜陽産業です。今の大学生は安易な気持ちで博士課程へ進まない方が良いでしょう。大学教授という仕事は今よりも確実に減ります。