アメリカのトランプ大統領が敵対国ばかりか、友好国にまで高い関税を一方的にかけて世界をお騒がせしてます。
私は、トランプという人がどんな人かよりも、
「どうしてトランプが選挙で選ばれて大統領になったか」
を考える方が意味があると思っています。
私がうつ病で公務員を辞めたあと、病気が快復してきたのでアルバイトをしようとハローワークへ行って、
「人と関わらず、ずっと機械に部品を取り付けていれば良い仕事はありますか?」
と希望を伝えたら、ハローワークの職員から、
「そういう仕事は中国か東南アジアへ行ってしまって日本にありません」
と回答されました。
経営者は一円でも安く完成品を作るために日夜、安い労働力を探しているわけです。それは海を越えて発展途上国に向けられています。私はそのことを経験によって実感しました。
そして、私の身に起こったことは先進国全般で起こっていることです。
人間はたくさんいて、ぱっと見、外見からは違いが分かりませんが、スペックは明らかに違っていて、低スペックの人は賃金の安さで発展途上国の人と競争しなければならないのです。
アメリカでは、発展途上国の人に負けた低スペックの人たちが貧しい生活に怒りを募らせ、その結果として、
と叫ぶトランプに投票したのでしょう。
私は、なんだかトランプが労働者のための国を作ろうとしたレーニンに見えるんですよね。社会主義は失敗したわけですが、まるで鎖国でもしようとしているアメリカは成功するのでしょうか。
成否は神のみぞ知るです。