うつ病が悪くなり、自分は長生きできない気がして取引先金融機関を整理しました。今は銀行が一つ、証券会社が一つ、クレジットカードも一枚だけになりました。
そんな中、口座を解約しに行った銀行で見たことをこれから書きます。場所はさいたま市内にある三菱UFJ銀行での出来事です。
まず、水曜日にもかかわらず、行内は人で一杯です。待っている人に対して窓口が明らかに不足していてお客さんをさばき切れていません。私が順番を待ち始めて40分たったころ、隣の席で待たされていた70代に見えるお爺さんがフロアー係の女子行員を呼び止めて、
「おい、私は1時間も待たされているんだけど、一向に呼ばれないじゃないか。どうなっているんだ!」
と怒りをぶつけました。
窓口は5つあったのですが、そのうち3つは予約専用で飛び込みで来た人の窓口は2つです。この辺、最近の銀行改革の流れ、
①富裕層と庶民を選別し、富裕層には特別なサービスを提供。
②支店の廃止と存続するにしても縮小。
③窓口を減らして、ネットへ誘導する。
④行員を減らして人工知能へ置き換える。
が着実に進んでいるなぁ、と感じさせられました。
銀行窓口へ行くのに予約が必要なんて知らなかった私と先ほどのお爺さんは延々と待たされるハメとなったのです。
で、怒りをぶつけられた女子行員がお爺さんの要望を聞くと私と同様に口座解約に来たとのこと。それで、通帳とカードを受け取り、10分ほど離れてもどって来て言うには、
女子行員:「こちらの口座ですが、パスモとクレジットカードの紐づけがされておりまして、これら二つを解約してからでないと口座の解約ができません」
とのこと。これにお爺さんが怒り爆発!
お爺さん:「クレジットは使ってなかったから、カード会社から利用を停止されているんだぞ!」
女子行員:「はい、停止はされているんですが、契約は有効でして、そちらを解約してください」
お爺さん:「私はパスモなんて使ってない。私が使っているのはスイカだ!」
女子行員:「はい、ですがこのカードを作ったさいにそのことを了解なさってお作りになっているようです。ですので、パスモの解約も合わせてお願いします。」
お爺さん:「一時間も待たされたあげく解約できないのか!!!」
とプンスカ怒って銀行から出て行ってしまいました。
歳を取れば取るほど複雑なことが分からなくなるのが自然の通りです。生活を便利にするために複雑な契約をすると歳を取ってからすべてを把握できなくなります。私は現在56歳ですが、今から生前整理を始めたこと、これからはなるべくシンプルに生きていこうと決めていることは間違いではないな、とお爺さんを見ていて確信しました。
【歳を取ったらシンプルに生きる】
これは実践して間違いありません。