うつ病の最悪期を脱し、一日一時間くらいならテレビを見られるまでに快復したので、ハードディスクレコーダーで録画しておいたテレビ番組を見ています。
《家ついて行っていいですか》という番組を見ていたら、70代のお婆さんが二人続けて出演したのだけど、二人ともすごく元気なのです。
なにしろ、
「こんな夜中になにしてたんですか?」
という声かけからはじまる時間帯に繫華街をほろ酔いでフラフラ歩いているんですから。
そして、家に行ってそこでインタビューされるわけですが、彼女たちの人生は波乱万丈なんです。でも、持ち前のエネルギーでへこたれないんです。紆余曲折あっても今は幸せな人生を送っているというなんともすごい人たちでした。
まず、二人に共通していたのが両親の反対を押し切って、20代前半で好きになった男と結婚していること。そして、数年で離婚していること。
二人とも歌うことを生業にしていること。一人は現役演歌歌手、一人は70歳で現役ロックシンガーだということ。
二人とも波乱万丈だけど、人との縁には恵まれていて、孤独になったり、仕事がなくなったりはしてないこと。
二人とも嫌なことは嫌とはっきり拒否して生きてきて、好きなことだけやって生きてきたと胸を張って言い切っているところが共通してました。
まぁ、私は勉強が嫌いじゃなかったけど、それでも学校から帰って来て毎日数時間勉強するのは大変だった思い出があります。そして、国家公務員になるという絵にかいたようなレールの上を歩く人生を送り、42歳で脱線して孤独に堕ちるわけですが、そこから人の縁がまったくありません。
二人のお婆さんの人生は別れも多いけれど、すぐに次のパトロンが見つかりお金にも孤独にも悩まされていないんです。
「この差はなんなんだ!」
と番組を見終わったあと、叫んでました。
勉強ができなくて悩んでいる若者がもしこの記事を見ていたら言いたい。レールの上を歩くだけが人生じゃないよ。
人生の正解が分からなくなりました。