あすにはなろう

思ったことをとりとめもなく書いてます。何のまとまりもありませんが、読んでいただけたらうれしいです。

イスラエルがイランを空襲したことについて

今日はちょっと毛色の違うお話をします。実は、私は軍事オタクなのです。

 

イスラエルがイランを空爆したけれど、こんなのなんの効果もありません。

 

イランは重要な核施設は地下深くに建設した建物の中で研究開発を行っているからです。今回使われたような通常爆弾では核開発を断念させる効果はありません。

 

このような施設があることはアメリカは承知済みで、その対抗策としてMOPという特殊な爆弾を作ってあります。ただ、MOPはとても重たい(1発で13.6t)ためイスラエル保有する軍用機では運ぶことができません。

 

MOPは現在のところアメリカの爆撃機B2でしか運べないようです。このB2という爆撃機は核爆弾を積み込むことができるので、それが移動するだけでニュースになるような恐怖の爆撃機です。今のところ、中東には来ていません。

 

今回の空襲でイランは、核兵器を持っていたらこんななめられたマネはされなかったハズと思っているでしょうから、以前よりもより一層、核兵器の研究開発に力を入れるはずです。

 

そんなイスラエルの無駄な行動をトランプは一報を受けて、

 

「素晴らしい」

 

と感想をもらしたらしいから大馬鹿野郎です。イランの態度をより硬化させるだけで得るものがなかったのに。

 

他の中東諸国は経済的に苦しいから戦争に参加しないでしょう。だから、ネットで騒がれているような第五次中東戦争は起こりませんが、中東諸国で核兵器保有の必要性を感じた国が増えたこと、イランが態度を硬化させたこと、この2点において今回の作戦は失敗だったと思います。

 

もし、アメリカが本格的に参戦して、B2を使ってイランの核施設を攻撃するようなことがあれば、イラクに続きイランも無政府地帯になり、世界はより混沌とした状態になります。

 

北朝鮮のように専制君主が治める国もひどいけど、一番恐ろしいのは無政府状態の国です。これ以上、戦争がエスカレートしないことを祈ります。