あすなろ三三七拍子

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重松清毎日新聞社
☆☆☆
あすなろ大学の応援団は存亡の危機に直面していた。部員がいないのである。
事態を打開すべく、OB会幹事長の荒川が自ら経営する会社の社員、藤巻大介(45歳)に対して辞令を出します。

 

《藤巻大介、あすなろ大学に入学し、応援団に入部することを命ず》

 

藤巻は気が進まないけれど、社長の命とあっては断れない、いかにもな日本のサラリーマン。恥ずかしがりながらも学ランを着て、あすなろ大学へと向かいます。行く先々で好奇の目に晒される藤巻、最初は藤巻とOB会から送り込まれた指導員の斉藤と山下の3人でしたが、少しずつ協力者が現れます。


自ら真剣な気持ちで入団を希望した健太、藤巻の娘と付き合うことを許してもらう条件で入団した翔、封建的な価値観に凝り固まった男たちを憎む気持ちから、敵をもっと知るために入団した紅一点の沙耶などなど。

 

45歳の藤巻がおじさんの目線で若者たちと大学生活をやり直します。藤巻は頼りがいのある先輩とは言えませんが、一生懸命にがんばります。

 

登場人物たちはみな魅力的なキャラばかりですし、次々に問題が起こるので最後まで飽きることなく読み切ることができると思います。