2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧
吉野万理子、角川書店☆☆☆本の表紙には動画を撮るカメラを持ったケバイお姉さんが描かれているので、 《このお姉さんが映画を撮る話しなのかしらん?》 と思って読み始めましたが、全然違います。読み終わって、一番目に頭に浮かんだことが表紙への違和感って…
森絵都、講談社☆☆☆死者の世界へ向かっていた男の子の魂が天使に呼び止められます。 「おめでとうございます、抽選に当たりました!」 天使が言うには、男の子は現世で罪を犯したため、輪廻のサイクルから外れ、二度と生まれ変わることはできないそうです。し…
はやみねかおる、角川書店☆☆☆学園ドタバタコメディーです。 お馬鹿で、ドジっ娘だけど無意味に前向きな女子高生の真野萌奈美(通称モナミ)と山奥で厳しい訓練を受けた忍者の丸井丸男(まるいまるお)が第三次世界大戦を回避するため学園を舞台に戦ったり、…
成田名璃子、メディアワークス文庫☆☆☆恋愛小説を書こうと思ったとき、作者はどうやって男女を巡り合わせるか知恵をしぼっているんでしょうね。私は有川浩さんの《植物図鑑》で 「ほろ酔いで帰宅途中の女子が行き倒れのイケメンを一人暮らしのアパートへお持…
桜井美奈、メディアワークス文庫☆☆☆《きじかくし》というのはアスパラガスの別名です。食卓にのぼるアスパラガスしか知らないと、このお話に入り込めないと思います。葉を茂らせたアスパラガスを何かで確認してから読み始めて下さい。 浮気性のダメ男と付き…
録画しておいた深夜アニメを見ていたら、 『リア充は死ねばイイのに!』 という台詞が耳に残りました。《リア充》って何?と思ったのですが、分からないので、詳しそうな友達にメールで質問しました。すると、 『現実の世界で充実した生活を送っている人です…
壁井ユカコ、メディアワークス☆☆☆17歳で高校生の千種いづみと24歳の千種いづみが交互に登場し、7年間で人がどんな風に変わるのかを表現した小説です。脇役として同じ高校に通っていた、古池鞠子と都丸一志が登場し、こちらも17歳当時と24歳になった…
役所で20年勤めた間、色々な研修を受けさせてもらいました。そのほとんどは、半年もするとすっかり忘れてしまうようなことばかりなのですが、15年も前に受けたマスコミ論の授業は今でもはっきり覚えています。 講師はとある新聞社の記者でした。まぁ、あ…
こざき亜衣、小学館☆☆☆メジャーな部活はほぼ漫画でやり尽くしてしまったためか、この頃はマイナーな部活の漫画も見かけるようになりました。数年前に、初めて手に取ったとき、 「薙刀(なぎなた)部の漫画なんて人気でるかなぁ?」 と心配した《あさひなぐ》…
山本幸久、ポプラ社☆☆☆中学2年生の小美濃春生(こみのはるお)は運動が苦手でクラスでは目立たない男の子。所属する新聞部では部長を任されているけど、それも実質、部を仕切っている同級生の桑畑和世(くわばたけかずよ)に面倒なことはお断りとばかりに押…
40代の友達と散歩していたとき、街ですれ違う若人たちを眺めながら友達が 「今の若い子はみんな髪を赤くしちゃうんだねぇ」 と残念そうに言いました。 そのとき、私は高校時代に国語の授業で習った与謝野晶子さんの 【その子二十櫛に流るる黒髪のおごりの…