2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧
三浦しをん、新潮文庫☆☆☆主人公の可南子は寝たいときに寝て、起きたいときに起き、お腹が空いたらご飯を食べ、気が向いたら大学へ行き、ときどき喫茶店でアルバイトするという大学4年生。 ワケありな家の家業を継がされないためにも就職してきちんとした収…
池井戸潤、小学館☆☆☆本屋さんへ行くと池井戸さんの本がいくつも平積みされています。大人気みたいです。でも、私は複雑な気分で本屋さんの本棚を眺めています。池井戸さんの本って企業内の勧善懲悪がテーマになっているように思います。そんな池井戸さんの本…
新聞を読んでいたら、 「地方銀行の経営が厳しい」 なんて記事がありました。理由の一つに地方では人口が減少しているためとありました。 これって、地方で起こっている様々な問題を説明するために使われていますが、首都圏で暮らしている私には《ピン》とこ…
市川拓司、幻冬舎☆☆☆テレビの脚本を書いている方が 「携帯電話が普及したせいで、男女のすれ違いがなくなって、恋愛小説を書くのが難しくなった」 とグチをこぼしているのを読んだことがあります。 この本には3つの短編が納められています。 中学や高校を舞…
岡崎琢磨、宝島社☆☆☆うつ病になる前は好んでハードボイルド小説やミステリー小説を読んでいましたが、うつ病になってからは人が死んだり、暴力的な描写は辛くてミステリーから遠ざかっていました。そんな私でも無理なく読める短編ミステリーです。美味しいコ…
新聞を読んでいたら、総務省が次世代のスティーブ・ジョブズを育てることにしたとありました。ITで奇抜なアイデアを元にこれから起業する人達の中から今年度10人選んで、1人当たり300万円あげるそうです。《奇抜なアイデア》を元にした会社なので失…
朱川湊人、集英社☆☆☆絵描きになるため家を飛び出した主人公と友人の雪華がこの世ならぬ者たちと不思議な巡り合わせをする物語です。いわゆる幽霊というものがお話の中に登場するのですが、けっして恐ろしいものではなく、初めてソレを目にした主人公が驚いて…
山本幸久、ポプラ社☆☆☆本を読む楽しみに、他人の人生を体験できるというのがあると思うのですが、読んでいるうちに私まで主人公の身になって小学校生活を送っているような気分にさせる素敵なお話でした。 主人公は小学5年生の山田香な子。読書が趣味で、中…
重松清、毎日新聞社☆☆☆あすなろ大学の応援団は存亡の危機に直面していた。部員がいないのである。事態を打開すべく、OB会幹事長の荒川が自ら経営する会社の社員、藤巻大介(45歳)に対して辞令を出します。 《藤巻大介、あすなろ大学に入学し、応援団に…
私には親しくしていただいているバイオリン職人さんがいて、時々、用もないのにお店に伺っておしゃべりしています。先日、職人さんが 「初心者の人にバイオリンの説明をしても分かってもらえない」 と嘆いていたので、それならば、下手くそだけどバイオリン…