2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧
原田マハ、新潮社☆☆☆理学部を卒業した私には美術を研究する人がとても奇異に見えていました。美術品って盗難や災害で価値が損なわれることはあっても作品自体が何かを新たに生み出すことはありませんよね?だから、 「美術品を研究して何の意味があるんだろ…
真保裕一、講談社☆☆☆慢性的な赤字から廃線の危機に立たされた地方ローカル線、もりはら鉄道が最後のチャンスを託したのは31歳の女性だった! 社長に就任した篠宮亜佐美は新幹線の車内販売で培った経験とバイタリティー、そして時には女を武器にもりはら鉄…
適齢期について書かれたブログがあって、たくさんの人からアクセスされているようだったので、 「へーっ、みんなこんなコトに感心があるんだ」 と気付かされました。その方のブログには共感しませんでしたが、 「結婚したかったら、30までにした方がイイ」…
スタジオジブリ☆☆☆はじめに、私はお金を払って映画館で見て良かったと思いました。ですが、 『万人受けする映画ではないな』 とも思いました。対象年齢は中学生以上です。アクションおよび気楽なファンタジーを希望する方向けではありません。また、以下の3…
重松清、中央公論新社☆☆☆3年後の廃校が決まっている東玉川高校、通称トンタマに入学した高校生たちの物語です。 松田練太郎、通称ネタローは最後の新入生として、何をするにも《終わり》を意識しながら高校生活を送っています。有名進学校でもなければ、不…
今年のNHK大河ドラマ、【軍師官兵衛】を見ていて、みなさんはどんなことを思いますか?私は、 「官兵衛は頭が良かったんだろうけど、一番立派で、偉いのは豊臣秀吉だよなぁ」 と思うのです。 私が働いていた役所の話しです。予算を付ける権限があるような…
末永直海、世界文化社☆☆☆実は大金持ちの令嬢だったりする、27歳独身の「天未りさこ」が身分を隠してデパ地下で働いて、恋に仕事に大活躍するお話です。 りさこはデパートが大好き。子供の頃に親にデパートに連れてきてもらったときに感じたドキドキを27…
西加奈子、幻冬舎☆☆☆舞台は日本海に面した北陸の寂れた漁港。本当の名前は「菊子」なんだけども、とっても太っているから「肉子ちゃん」とみんなから呼ばれている女性と肉子ちゃんの小学校5年生の娘、貴久子ちゃんの身の回りで起こるありふれた出来事を貴久…
高橋留美子、小学館☆☆☆古本屋をブラブラしていたら、懐かしい漫画と出会ったので買って帰り、結末が分かっているのに夢中になって読んでしまいました。 1980年から1987年にかけて青年誌に連載されていた漫画です。お話はアパートの管理人として音無…
隣家のピアノの音がうるさいので、ドラッグストアーで購入したスポンジ状の耳せんを使っています。しかし、気休め程度の効果しかないので高性能な耳せんを探していました。 そんなとき、読売新聞に 《KING JIM デジタル耳せん》 の紹介記事があり、以…
加納朋子、講談社☆☆☆小学生を主人公にした物語では、たいてい主人公はクラスで目立たない子が多いような気がするのですが、この物語の主人公は無鉄砲で、言いたいことはハッキリ口にする元気な男の子です。 小学5年生の高見森(たかみしん)は父親の転勤で…