2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧
小川洋子、小学館☆☆☆絵画、音楽、文学などの創作活動に従事している人たちは他人を感動させる前に自らが感動して、 『この思いを他の人々にも伝えたい!』 と思うようにならなければ作品を作り出すことができないと思います。 それでは、どんなときに人が感…
小川一水、光文社☆☆☆5つの短編が納められたSF小説です。 SF小説と言っても、何百年も未来の世界を舞台にしたお話しではなく、百年以内に実現できそうな世界観のように私は思いました。主人公たちは現在の私たちとほとんど変わらない日常生活を送ってい…
新聞を読んでいたら、過疎に悩む村の村長さんが、コンサルタントに依頼して、打開策を考えてもらったところ、 『そんなこと、あんたに言われなくても分かっているよ!』 と思うような提案しかしてもらえなくて、がっかりしたとありました。 「あぁ、また別の…
門井慶喜、光文社☆☆☆美術犯罪を専門に取り扱う、たった2人の部署が活躍する警察小説です。5つの短編が納められていますが、すべてが 美術犯罪捜査班 VS 美術品販売会社天翔堂 との戦いとなっています。キャラ設定がきちんとお約束にかなっているので、安…
日比生典成、メディアワークス文庫☆☆☆4つの短編が納められたメルヘン小説です。 善行をした若者の夢枕に狐の姿をした神様が現れ、ご褒美に好きな姿に変身できるお札を授けてくれます。目が覚めたとき、狐の神様はいないのですが、手にはお札が握られていて…
橋本長道、集英社☆☆☆将棋に対して特異な才能を発揮した少女、サラと彼女を取り巻く人々の物語です。 サラは人とコミニケーションを取るのが苦手で小学校を不登校になり、昼間は公園で一人遊びをして過ごしています。サラの家庭は母子家庭。母親はブラジルか…
藤野恵美、ポプラ社☆☆☆京都の住宅街の静かな路地にある、住む人の趣味の良さを感じさせる古い日本家屋で開かれている料理教室に集まった、男性4人の物語です。 4人の男性それぞれを主人公にした短編4つと、先生が料理教室を主催するようになったわけを明…
エーリッヒ・ショイルマン、SB文庫☆☆☆80年代、私がまだ高校生だったころに読んで感動した本です。本屋をブラブラ歩いていたら、見つけて、懐かしい友達に偶然出会ったような気分にさせられ、買って帰りました。 私が高校生だった80年代は携帯電話もイ…