2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
望月昭、文春文庫☆☆☆ベストセラーになった、 【ツレがうつになりまして。】 の病気になられたご本人が書かれたうつ病闘病記です。 うつ病の闘病記はもちろんのこと、うつ病にさせられた会社の様子や、会社を自己都合退職するに至った経緯が詳しく書かれてい…
五十嵐貴久、祥伝社文庫☆☆☆そのままスグにテレビドラマの台本に使えそうな本です。 高沢久美子(27)は就職活動したころ、とくに希望の職種はありませんでした。縁があった所に就職すればイイやくらいの感じで、中堅出版社の永美社を受けたところ、経理部…
森見登美彦、新潮社☆☆☆京都大学に籍を置き、モラトリアムを満喫する男子大学生が主人公です。 「通う」ではなく、「籍を置く」としたのは主人公が授業料だけ払って大学の授業には出ていないからです。 私は関西で暮らしたことがないから分からないのですが、…
乃南アサ、新潮社☆☆☆まだ女子大生だったころに犯罪を犯して警察に捕まり有罪判決を受け、刑務所に7年間服役し、出所して間もない小森谷芭子(こもりやはこ、29)が主人公です。 芭子の実家は上流階級の家で、有罪判決を受けた芭子を家の恥とみなします。…
私は、選挙の専門家ではありません。なので、具体的にどうするとイイなんてことをこれから書くつもりはないのであしからず。 ただ、『これでイイのかなぁ』、と思ったのです。 一千万人を超える人口を有する東京都と百万人未満の県の知事を決める方法が同じ…
山本甲士、中央公論新社☆☆☆妻と子供2人を家族に持つ芦溝良郎(49)が主人公です。 良郎は大学卒業後、地元の不動産会社に就職します。おとなしく、目立つことが苦手な性格なのに営業を任されて苦労してきたのですが、なんとか49歳まで続けてこられまし…
猛暑日にリクルートスーツを着て外を歩く学生を見かけると声援をおくりたくなります。しかし、実行したら、きっと【頭がおかしい人】と思われるので踏み止まっています。それでも、この思いはいかんともしがたく、ブログに書いて発散することにしました。 ★…
お墓の管理料を振り込むために銀行へ行ってきました。 銀行に入ると沢山の窓口があり、どこで手続きができるのか分からずキョロキョロしていると、名札に研修中と書かれた新人行員から笑顔で、 「どんな御用でしょうか?」 と声をかけられました。その後、書…
小路幸也、ポプラ社☆☆☆この物語の主人公、井筒めいがお花屋さん《花の店にらやま》にやって来るところから物語が始まります。めいが17歳で《花の店にらやま》で働き始める理由は学校でイジメにあって学校を辞めてしまったからです。 こういった場合、リア…
バングラデシュで、7人の日本人がテロリストによって殺されました。この報道に接したとき、私は多くの日本人が感じたことと違ったことを思いました。 被害者の中に80歳の鉄道技術者がいたことに2つの点で驚いたのです。 一つ目は健康についてです。私の…
ワタナベヨシミ氏がオオサカ維新の会から参議院選挙に出馬するそうです。 ワタナベ氏はかつて、みんなの党代表だったとき、オオサカ維新の会をあれだけ批判していたのに、これはいったいどういうことなんでしょう? ワタナベ氏は認知症か恥知らずだと思いま…
白河三兎、祥伝社☆☆☆思春期の若者を主人公にした小説はたくさんありますが、この本の主人公たちは普通の青春小説では脇役としても登場しない人ばかりです。扱っている会社が少ない商売を【すき間産業】なんて言いますが、この本はまさに【すき間青春小説】と…