11月3日にNHKで放送された
「至高のバイオリン ストラディヴァリウスの謎」
はバイオリンを弾かない人でも興味をもって見ることが出来るよい番組だったと思いました。
番組には何人ものバイオリンに魅せられた演奏家や製作者たちが登場していましたが、その姿は現在、うつ病で無職の何の取り柄もない私には生涯をかけて取り組むテーマに出会えた人々として眩しく見えました。熱中できるものがあるって素晴らしいことです。
また、300年も前に活躍したバイオリン職人ストラディヴァリウスに近づくため彼が作ったバイオリンを研究する人々にスポットをあてていたので、彼らを応援したい気持ちにさせられる一方、ストラディヴァリウスの音色の謎は謎のままにしておいた方が夢があって良いような気がしました。人間って秘密が分かってしまうと、
「なぁーんだ」
となって興味を失うことってあると思うのです。
「秘すれば華」
とも言いますよね。ストラディヴァリウスにはいつまでも神秘的なままでいて、聴く人たちに癒しや夢を与え続けて欲しいと番組を見終わったあと思いました。