テレビを見ていたら、大手企業の人事部でリストラを担当していた男性が匿名でリストラにまつわる話をしていました。興味深い話だったので紹介します。
日本は正社員の雇用が法律でがっちり守られているので簡単にクビを切れません。そこで、リストラ担当はあの手この手で自己都合退職へ追い込みます。
まず始まりですが、経営権を握る幹部社員から、
「いついつまでに人件費を1億円削減しろ」
という形で下命されるそうです。人数ではなく、お金で削減目標を設定されるところが興味深いです。このことから社員の能力に関係なく、給料の高い人がターゲットにされやすくなるそうです。
そして、どんな人に声をかけるかですが、3種類のタイプがあったそうです。
①扶養家族のいる人
扶養家族のいる人は、業績悪化を理由に給料が下がることを伝えると、その金額では家族を養えないとなって、人事部が用意した退職願にサインしてくれることが多かったそうです。
②勤続年数の長い人
勤続年数の長い人はプライドが高いので、自分よりも若いリストラ担当から、「業績が毎年悪くなっていくのに、その間あなたは何をしていたんですか?」と言われることに耐えられません。根気強く面談を重ねることで自己都合退職していきます。
③中間管理職
中間管理職は一応管理職なので、業績の悪化を直接問うことができます。面談の中で来期の目標を本人の口から言わせて、その目標が未達になるまでじっくり待ちます。多くの中間管理職は目標を達成しようと必死になり、ついには精神を病んで会社に来られなくなり、自己都合退職していくそうです。
人を痛めつけることで快楽を得る変態にはうらやましい職業かもしれませんが、リストラ担当もなかなか大変で、クビを切った相手が帰宅途中の道で待っていて、
「今日も会社でクビを切ってたのか?」
なんて話しかけてきたり、帰宅するとポストに、
《私はお前の住所を知っている》
なんて書いてある怪文書が投函されていたりしたそうです。
リストラは、する方もされる方も幸せにならないことは確かです。