イルミネーション・キス

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橋本紡双葉社
☆☆☆
5つの短編小説が収められた本です。

 

登場する順に紹介すると、女子高生を主人公にしたお話が2つ、アラサー女子を主人公にしたお話が2つ、そして子育てに奮闘するアラサー男子を主人公にしたお話が1つです。全てのお話に共感しながら読める読者となると、結婚適齢期の女性かなと思いました。

 

全てのお話に共通するのは《愛おしい者》への愛情表現の手段として使われる《キス》でしょうか。ですが、激しい恋愛の話しは一つもなく、「一緒にいると落ち着く」とか、「なんとなく気になる」とかそんな穏やかな愛情をどうやって相手に伝えるかについて書かれたお話です。

 

共感できる部分もたくさんありましたが、どの主人公も自然体で過ごしているだけで異性からアプローチされて関係を築き始めるのには不満が残りました。1つくらい主人公から努力して好意を寄せる人との関係を築くお話があったらよかったのになぁ、と思いました。

 

それとも、自然体でいても出会いがあって、他者と友好的な関係が始まるお話が女子のドリームなのかしらん?とも思いました。だって、去年は「ありの~ままの~」が大ヒットでしたもんね。