うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

人生のピース

f:id:asuniwanarou:20190112162552j:plain

朝比奈あすか、双葉社
☆☆☆
まず、この本はベストセラーになる本じゃありません。ベストセラーになるためには幅広い人たちからの共感を得る必要がありますが、この本には男性を蔑視する記述がたくさんあるからです。

 

しかし、男性を日ごろ軽蔑している30代の独身女性にはとても痛快な本だと思います。この本を読んで留飲を下げるのも良いのではないでしょうか。

 

主人公は大林潤子、34歳、独身。食品会社の広報で正社員として働き、生活するのに十分な収入があって、その仕事は極めて順調。都心で一人暮らしをしています。私立の中高一貫女子校に通っていたころの親友2人がいて、二人とも独身なので結婚に焦りはないし、普段から孤独に悩まされることもありません。ですが、結婚という社会的な地位を得たくて婚活している都会的に洗練された女性です。

 

こんなバックグラウンドを持つ潤子が同世代の男女に持つイメージは以下の通りです。

 

①30代の女性は若くて美しい。
②条件の良い男性は若くして結婚する。
③30過ぎても独身の男性はあまりもの。
④30過ぎても独身の男性は容姿が悪いか、結婚に興味がない。

 

以上のような条件下で潤子が結婚相談所に登録し、婚活する姿が描かれていきます。婚活を通じて潤子が痛烈な男性批判を繰り返しますから、同世代で婚活中の女性にお勧めです。