表題にした、
『なぜだろう 家にいるのに 帰りたい』
というニート川柳が好きです。
今の自分を受け入れることができず、本当の自分はこんなんじゃない、どこでもイイからどこかへ行きたい、というニートの心情を上手く表していると思います。
アメリカでは絶望死というのが増えています。現在と将来に希望が持てず、麻薬やアルコールの過剰摂取による死、そして自殺、きちんとした統計がないため、大学の先生の推計しかないのですが、3つの中で一番人数が多いとされている麻薬の過剰摂取による死だけで年間で7万人くらい絶望死しているそうです。
格差問題を資本主義のせいにしている人がいます。もちろん、資本主義のせいで経済格差の広がるスピードが早くなったのは事実ですが、昔から平和な時代が長く続くと経済格差が広がることは自然の法則でした。
中国では、この経済格差をリセットするために定期的に暴力革命をやっていたと言っても言い過ぎではありません。
アメリカでトランプさんが合衆国大統領に再選したのも、アメリカの大衆が将来に希望を持っていないからなんだろうなぁ、と考えてます。きっと、アメリカ人の多くは、今日と同じ明日がやってくるのが耐えられないんです。
それなら政治エリートに任せて日常が続くよりは、アウトサイダーのトランプさんにやらせて、冴えない日常をぶち壊して欲しかったんでしょう。トランプさんに投票した人たちは失う物がないから、トランプさんが失敗しても平気ですから。
ただ、私個人の予想としては、トランプさんが来年1月から4年間、合衆国大統領をやってもアメリカ国内の経済格差は解消しないと確信しています。
これも経済学的、歴史学的に実証されていることなのですが、平和な時代が長く続いた後に広がった経済格差をリセットしたのは大規模な戦争(あるいは内戦)です。政治改革のような理性的な方法で解決したことは歴史上一度もありません。国土が焼け野原になり、金持ちも貧乏人も一度ゼロになってしか解決できなかったのです。
以上のようなアメリカの現状は、うつ病、無職、独身、子供なし、という属性を持つ私にとって、
『地球の裏側にも仲間がたくさんいる』
と勇気づけられるものです。