うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

月のうた

穂高明、ポプラ文庫☆☆☆小学2年生のときに母親を亡くした民子が大学に合格して上京するまでのお話です。 お話は《民子》と民子を取り巻く人々である《父親の再婚相手》、《無くなった母親の親友》、そして《父親》を主人公にした短編4つから成り立っていま…

規制や法律は誰のためにあるのか?

小泉元首相とその参謀だった竹中氏が規制緩和を押し進めたとき、私は 「規制緩和って庶民のためにならないんじゃない?」 と懐疑的でした。もちろん、これだけ変化の激しい時代ですから役割を終えた規制や法律もあります。しかし、あの当時は 【規制はすべて…

図書室のキリギリス

竹内真、双葉社☆☆☆大学生時代にとくにやりたいこともなく、目標も持たず、思う存分キャンパスライフを楽しく過ごすことに専念した主人公(詩織)を『アリとキリギリス』のキリギリスにたとえています。大学を卒業し、冬の季節(=社会人になるということ)を…

旅猫リポート

有川浩、文藝春秋☆☆☆怪我をした猫(ナナ)を助けた縁で飼うことになったサトルですが、よんどころない事情でナナが飼えなくなり、引き取ってくれる人をさがすため、ナナをワゴン車に乗せて旅に出ることになります。サトルは初対面の人に会いに行くわけではな…

人口減少は問題なの?

かつて、都心へ満員電車で痛勤していた頃は、 「なんで、こんなに人がいっぱいなんだ!」 ともみくちゃにされながら、考えていました。なので、日本の人口が減っているという報道に触れると、 「そりゃ、結構なことじゃないか!」 と思うのですが、私のよう…

皇帝フリードリッヒ二世の生涯

塩野七生、新潮社☆☆☆以前より、第六次十字軍を率いてオリエントへ向かいながら、戦闘は一度もしないでエルサレムを回復したフリードリッヒ2世に興味がありました。なぜなら、私が十字軍に対して持っているイメージは 《狂信者の群》 だからです。 第一次十…

夢中になれない

歳をとると初めて経験することが少なくなり、感動しなくなるようです。さらに私の場合、うつ病です。 以前は音楽を聴いたり、バイオリンを弾いたり、旅行をしたり、楽しいと感じることがたくさんあったように思うのです。でも、今はそういったことも楽しいと…

世界でいちばん美しい

藤谷治、小学館☆☆☆以前、このブログに掲載した【舟に乗れ!】を補完するような形のお話です。 【舟に乗れ!】では主人公が音楽高校受験をするところから、高校卒業までが主なお話の舞台になってますが、今回紹介する【世界でいちばん美しい】は主人公が小学…