伊藤たかみ、講談社☆☆☆東京の荻窪駅の近くにあるおんぼろアパート、《白鳩アパート》に住む３人の青年を主人公にしたモラトリアム小説です。 アパートの屋根の上には、なぜか白い旗が掲げられていて、 「アパート全体が、人生に白旗を揚げているみたい」 と…

坂本司、角川書店☆☆☆卒業旅行の資金を作るために、大学二年生の柿生浩美は夏休みにアルバイトをすることにしました。時間を無為に過ごすことが苦手な浩美は、住み込みのアルバイトをすれば時間が有効に埋まると考え、石垣島のリゾートホテルで働くことにしま…

加納朋子、新潮社☆☆☆定員割れから経営不振に陥り、閉校することが決まった女子大が舞台です。 本来なら、３月に最後の卒業生を送り出して、取り壊されるはずだった校舎に女子大生たちが集まります。 彼女たちは、学校側がいくつもの救済処置を用意したにもか…

井上荒野、中公文庫☆☆☆夫に先立たれたおばあちゃん、静子さん（７５）がこれを機会に息子夫婦と高校生の孫娘と同居することになりました。 静子さんはおっとりしてるけど、決めたことはやり通す心の強さがあり、大胆な行動力も持っています。かと言って、偏…

武田綾乃、宝島社☆☆☆過去には全国大会に出場したこともある吹奏楽の強豪だった北宇治高校ですが、優秀な指導者がいなくなってからは、新入生の久美子が聴いても下手と分かるレベルまで技量を落としていました。 しかし、久美子は同じクラスになった友達から…

平安寿子、朝日新聞出版☆☆☆かつて小学校で同じクラスに在籍していた、５０代のおじさん３人と、５０代のおばさん３人が久しぶりに出会って巻き起こるドタバタを描いた物語です。 この６人は、少しずつ異なる人生を歩んでいて、例えば、専業主婦として生きて…

さいたま市で、つくしが芽を出しました。厳冬期が終わったことをつくしに教えられ、うれしくなりました。 私は無収入なので、暖房器具を一つも持っていません。そのために、厳冬期になると日中でも１０℃未満になる部屋で生活しています。 私の喜びは、空調管…

世間には、一人ぼっちはカッコ悪い、人と繋がることは何であれ良いこと、そんな風潮があるように感じられるのですが、私は違和感を感じています。たしかに、孤独はつらいものですが、何でも極端なことは良くなくて、ほどほどが良いと思うのです。そこで、２…

先月からの損益の増減は －３７３，３８７円／月 でした。 ★先月の最優秀と最下位 最優秀：ブックオフ ＋１．６％／月最下位：ＨＳＢＣインドオープン －９．６％／月 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 先月は大荒れでした。ニュースでは株の暴…