友だちが見に行けなくなったお芝居のチケットを譲ってくれました。わりと有名な女優さんが出ていて、チケット代はなんと7千円もします。
お芝居なんて見に行ったことなかったけど、せっかくなので行ってきました。2百席ほどの劇場は満席でした。
チケットをくれた友だちには申し訳ないけれど、話が難しくて後半はグッスリと眠ってしまいました。はっきり言ってつまらなかったのですが、
『こんな世界があるんだなぁ』
という社会勉強にはなりました。
そして、
『これは東京でしか成り立たない商売だな』
とも思いました。
1回のお芝居に7千円出す人はあまりいません。人口の0.1%くらいじゃないかと思います。それでも東京なら約1万3千人です。ところが、人口100万人の県なら1千人になってしまいます。とうてい商売として成り立ちません。
つまり、東京だったら人口の0.1%を相手にした商売でも成立するのです。こんな東京でしか成立しない商売(今回なら舞台演劇)に憧れて上京してくる人もたくさんいると思います。
『こんな風にして、東京にばかり人が集まってしまうんだなぁ』
と考えながら家路につきました。