サザエさん家の経済学

f:id:asuniwanarou:20151012142632p:plain

ずっと昔から、毎週日曜日の夕方に【サザエさん】を見てきました。かつて役所で働いていた頃には【サザエさん】のエンディングテーマが流れ始めると、胃が締め付けられるように痛くなり、

 

『日曜日が終わっちゃう!』

 

なんて思ったときもありました。そんなご長寿番組の【サザエさん】をこないだ見ていて、ふと気付いたことがあります。

 

サザエさん家って、ナミヘイとマスオで無収入の5人と1匹の猫を養っているんだなぁ』

 

ということです。

 

ときおり、ナミヘイとマスオの会社での様子が出てきますが、2人とも個室を与えられるような重役ではなさそうです。そんな2人の給料だけでサザエさん家の経済は成り立っていることにあらためて気付きました。

 

今は健康であれば、男も女もとにかく外へ行って働けって感じで、家族総出で働いている家庭がほとんどだと思いますが、それでも経済的に豊かになった実感はないと思います。ところが、2人で5人を養っているサザエさん家が貧しい印象を受けないのはなぜでしょう?

 

サザエさんが始まった頃の日本が豊かだったからでしょうか?通貨の価値は国力と相関があると経済学の教科書に書かれているので、世界通貨である米ドルが当時のレートでいくらだったか調べてみました。サザエさん朝日新聞に掲載され始めた1951年(昭和26年)当時は1ドル=360円でした。つまり、円は今の価値の約3分の1の価値しかなかったことになります。サザエさん家の収入が潤沢だったということはなさそうです。

 

では、今の私たちとサザエさん家の違いはなんだろうと考えました。そこで、今の私たちが持っていて当たり前と思っているものでサザエさん家に無い物、無いサービスを書き出してみました。

 

自動車、自転車、コンピューター、インターネット、携帯電話、電子レンジ、子供たちの習い事、子供たちの個室

 

きっと他にもあると思うのですが、パッと思いつくだけでもこれだけありました。私たちも以上のことを諦めれば家計への負担はだいぶ減りますよね。

 

きっと、サザエさんより私たちの方が収入は多いと思うのですが、生活する上で無いと不満を感じる物やサービスが増えたせいで、それを手にいれるためにさらに働く必要ができて、豊かさを実感することができなくなっているのかもしれません。これって、複雑な気分にさせられますよね。サザエさんと今を生きる私たち、どちらがより幸せなんでしょうか?