瀧羽麻子、実業之日本社
☆☆☆
かつて大学のゼミで同窓生だった6人が10年経って結婚式で顔を合わせます。
お話は、結婚式が行われた一日の出来事を描きながら、大学生だった過去から現在までに起こったエピソードを紹介する構成になっています。
今日がまさに結婚式の裕人と理香子。
恋人と長続きしない鈴子。
20歳年上の男性と結婚を考えている奈緒。
映画監督を夢見て頑張っている亮。
結婚して、子供を育てている章太郎。
大学という場所で同じ時間を過ごした6人が、卒業後に経験したことを、主に恋愛を軸にして書いてあります。
私は、人と人との出会いって、つくづく縁だなぁ、と47歳になって思うのですが、この本からもそんなことを考えさせられます。とくに、理想の異性との出会いなんて望んで得られるものじゃありませんからね。
性格も職業も異なる6人の恋愛が紹介されているので、一人くらいは共感できるキャラクターがいると思います。とくに、結婚願望のあるアラサーの方は一層強く共感できるはずなので、お勧めです。