おせっかいな猫のアルフィーが活躍する小説の第三弾です。
幸せに暮らしていたアルフィーですが、突然、別れが訪れます。せっかく恋人(猫?)になってくれたスノーボールが飼い主の引っ越しにともない、遠くの街へ行ってしまったのです。
すっかり落ち込み、元気がなくなってしまったアルフィーを元気づけるために飼い主がとった行動はなんと、子猫をむかえることでした。
それまで物思いにふけって、ふさぎ込んでいたアルフィーですが、生後三か月のジョージが来てからはそれどころではありません。人間と暮らすためのルールや危険を避ける知恵を教えるためにジョージから片時も目が離せないのです。
そうこうしているうちにたくさんいるアルフィーの飼い主たちにも問題が持ち上がります。人も猫も幸せは長続きしないのです。ジョージの世話をしながら、飼い主の幸せのためにも頭を働かせ、ときには危険を顧みない行動までするアルフィーとジョージです。はたして、アルフィーたちは今回も問題を解決できるのでしょうか。
第一弾、第二弾を読んで面白かった人は絶対にこの本も読みましょう!第三弾も期待を裏切らない素晴らしいできです。実は、私は第二弾では不満がありました。アルフィーの親友のタイガーが気の毒に思えたからです。しかし、タイガーは今回も大活躍で、物語の最後にはタイガーにも素晴らしい結末が用意されています。
「あぁ、これで全ての人と猫が幸せになることができた!」
と晴れ晴れとした気持ちになって、読み終えることができたので大満足です。