いとみち

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越谷オサム、新潮社
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高校生になった《いと》には二つの願いがありました。一つは憧れのメイド服を着てみたいということ。もう一つは人見知りを直したいということ。そこで、中学時代には気配を消してビクビク暮らしていたいとが意を決して、本州最北端の街にあるメイド喫茶でアルバイトを始めることにしました。

 

しかし、いとの初期設定は、人見知り、津軽弁しか喋れない、ドジっ子、とメイドさんとしては最低レベルからのスタートです。最初に任された、入り口に立ってお客さんを迎える仕事でさえ、お客さんの目をまともに見られずに、

 

「お、おけえりなさいまし、ごスずん様」

 

としか挨拶できず、落ち込んでしまうことになります。

 

アルバイトを始めたころは辞めることばかり考えていたいとですが、応援してくれるお客さんや二人の先輩メイドと店長に支えられて、自分もお店のために何かしたいと願うように変わっていきます。そして、唯一の特技である三味線をお店で披露することになります。

 

最初は友達、職場の同僚など、周りの人に気持ちを伝えられないいとでしたが、少しずつ自分の気持ちを伝えられるようになっていきます。女子高生いとの成長物語です。