うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

高杉さん家のおべんとう

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柳原望、MFコミックス
☆☆☆
博士号は取得したけれど、定職に就けないまま大学に籍を置いている高杉温巳(はるみ)31歳のもとに身寄りを亡くした高杉久留里くるり)12歳が突然やって来ます。温巳も両親を交通事故で亡くしているので、2人だけの共同生活が始まります。

 

ぎこちなく始まった共同生活ですが、当たり前の生活を大事に過ごすウチに2人は家族になっていきます。しかし、久留里はお年頃の女の子ですから、温巳はおっかなビックリ、久留里との適正な距離を試行錯誤しながらの生活です。

 

温巳がそれまで他人だった久留里と家族になるために大事にしようと思ったのが食事です。そこで、温巳がお弁当を、久留里が夕食を作ることにします。最初は簡単な物しか作れなかった温巳と久留里の料理の腕前がグレードアップするのに合わせて、2人は家族として絆を深めていきます。

 

男子高校生が、突然、美少女と二人で共同生活することになる男子の妄想爆発な漫画やライトノベルは星の数ほどありますが、これほど歳の差がある2人が家族になるために暮らし始めるという設定は珍しいんじゃないでしょうか?

 

背中にチャックが付いていて、中にお婆ちゃんが入っているんじゃないかと思うほど倹約家の久留里と、理屈っぽくて冴えない学者の温巳の心温まる日常が描かれた漫画です。