うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

堕ちる人と昇る人は交わらない

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私の甥はニートです。甥は偏差値67の進学校に入学したのですが、落ちこぼれてしまいました。

 

『僕は勉強ができる』

 

というのが彼の重要なアイデンティティだったので、このことは甥にとって重大な危機でした。

 

甥は小学校低学年のときから地域のサッカークラブへ通いはじめ、中学ではサッカー部の部長になりました。そのため、甥の予定では高校でもサッカー部で一年生からレギュラーになるはずでした。しかし、高校になってもサッカーを続ける子というのは中学の時にサッカー部で活躍していた子ばかりです。そのため、甥は同級生の中で平均的なレベルだったので、サッカー部の仲間たちは甥を特別扱いしませんでした。

 

無試験で入学できる近所の公立中学にいたときは、教室で、グラウンドで、優越感にひたって快適だったのに、高校生になったとたん、教室では落ちこぼれ、部活動ではその他大勢の一人・・・。16歳の甥は不登校になりました。

 

不登校が六か月を過ぎたころ、担任の先生から、

 

「単位が足りなくなりました。留年か、退学かを選んでください。」

 

と言われました。

 

甥は退学することに決め、ニートになりました。

 

甥はインターネット空間で見つけたニートのコミュニティに参加しているのですが、無断で遅刻したり、欠席するだらしない人ばかりのため、頻繁に怒っています。でも、社会の価値観や規則に馴染めなかった人がニートになるんであって、そんな人たちに、

 

「規則正しく生活しろ」
とか
「約束を守れ」

 

なんて言ってもしかたないと私は思うんですよね。

 

甥はニートになった今も、進学校に在籍していたプライドがあって、ニートの友達を

 

「あいつらは馬鹿ばっかりだ」
とか
「もっと、ましな奴らと付き合いたい」

 

なんて言っているのですが、49年生きてきた私の経験から申し上げますと、

 

【堕ちる人と昇る人は交わらない】

 

のです。自分のことを棚に上げて相手にばかり求めても、何も得られません。人は、自分に見合った人としか付き合えないのです。甥が、このことに早く気づくことを願っています。