新聞の人生相談のコーナーに以下のような相談が投稿されてました。
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40代女性。中学生のときに私をイジメた人物が、私のSNSに友達申請してきました。当然、承認しませんでしたが、残念なことにその人とは今も同じ地域で暮らしているため、たまにスーパーで会うことがあります。私は無視していたのですが、こないだお茶に誘われました。そのときは、忙しいと言って帰宅したのですが、これからどうしたらいいでしょうか?私自身は、イジメられたことを今も恨んでいるし、今更、笑顔で近寄ってこられても迷惑で、気持ち悪いだけです。
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私が30年以上昔、通っていた中学校は暴力が吹き荒れる教育困難校で、イジメで大怪我をしたイジメられっ子が救急車で運び出されたり、先生だけでは対処できない暴力事件を鎮圧するためにパトカーがやって来たりと、大変な学校でした。
私も不良グループに取り囲まれ、校舎の人気のない所へ連れ出され、恐喝されたことがあります。ただ私は、こういったウジ虫たちは一度要求を呑むと際限がないと子供ながらに分かっていたので、お金を一度も渡しませんでした。そのせいで、恫喝、取り囲まれて小突かれる、筆箱の中身を盗まれる、などの嫌がらせを受けました。
卒業式の日から幸いにして、あのウジ虫たちには会わずに30年以上の時間が過ぎましたが、私はウジ虫たちの顔と名前を今もハッキリと覚えています。そして、ときおり、
『××が不幸でいますように』
と声に出して唱えています。
加害者は、自身がふるった暴力のことなど、すぐに、すっかり、忘れられるのでしょうが、被害者は死ぬまで忘れません。
新聞の回答では、
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あなたも知らぬうちに人を傷つけているかもしれません。一生許さないなどと言わず一度話を聞いてみて、相手に敵意がないなら新しい関係を築いてみたら。
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となっていましたが、私は、
『何言ってんだろう、この偽善者は』
と苦笑いでした。
ウジ虫は大人になると蠅になるのです。衛生害虫は駆除したほうが世のため人のためなのですが、そんな蠅でも法律で守られているので、殺すわけにもいきません。蠅が近くに住んでいるなら、今のまま出来る限り他人でいるように努力するのが最善の対処法だと思うのです。
それにしても、ウジ虫って奴は、どこまでも馬鹿で、ずうずうしい。読んでいて、気持ちが暗くなる相談でした。