うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

恋は落ちるもの

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私の母は寝たきり老人です。なので、髪が伸びると美容師さんに訪問していただいて、切ってもらいます。

 

その美容師さんは元気な60代の女性で、いつも髪を切りながらマシンガントークをしていくのですが、私に、

 

美容師:「えっ、あなた独身なの?じゃ、親が亡くなったあと一人だと寂しいわよ。今からでも結婚したら?それにはまず、恋をしなくちゃね。嫌いな人と結婚できないでしょ。」

 

私:「私、50歳なんですけど、恋なんてできますかね?」

 

美容師:「恋ってね、しようと思ってもできないのよ。恋は落ちるものだから。

 

《恋は落ちるもの》

 

とは、古くから広く世間に認知されている真理ですが、このときグサッと私の胸に突き刺さったんです。

 

恋なんてものを全く考えない生活を長い年月過ごしたせいで、恋という存在をすっかり忘れてました。そういえば、異性を好きになるときって、突然でした。それこそ、交通事故にあうみたいに。

 

そうやって考えると、結婚に失敗してから20年間、恋に落ちなかった私に今さら、そんな出会いがあるかと理性的に考えたら、限りなくゼロですよねぇ。

 

美容師さんが帰ったあと、励まされたんだか、現実を突きつけられたんだか、複雑な気持ちになり、悶々となりました。