うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

大人になったら、

f:id:asuniwanarou:20220213153627j:plain

畑野智美、中央公論新社

☆☆☆

35歳、独身女性、恋人なし、チェーン店のファミレスで正社員として働くメイが主人公です。

 

メイは子供のころ、両親とメイの3人で暮らしていました。しかし、メイが大学を卒業した日に父親が失踪します。その後しばらく母親と暮らしますが、すぐに病死します。それからは天涯孤独で、大都会東京で自分だけを頼りに生きています。

 

20代中盤から30歳までは学生時代の友だちの結婚式に呼ばれることが多かったのですが、近ごろはそれもなくなりました。学生時代の友だちのほとんどは子育てに追われて気軽に会うことができません。

 

それでもメイには独身の親友がいます。みっちゃんと大ちゃんです。物語では主にこの3人で、

 

①これからも一人で生きていくか、それとも結婚するか?
②子供をつくるか、否か?

 

を考えていくお話になっています。

 

女性は30歳を過ぎると妊娠確立が低下していき、40歳になると妊娠することが難しくなります。そのことについても数回話題に上がっていて、メイとみっちゃんは、問題②についてはタイムリミットがあると認識しています。

 

30歳から40歳までの結婚願望がある女性が読んだら共感しまくりの小説ではないでしょうか。ちなみに、ハッピーエンドなので安心して読み終えることができることを保証します。

 

ここからは私の感想です。悩むのが10年遅いと思いました。私の経験から言わせてもらうと、30歳を過ぎると【一目ぼれ】がなくなります。これは同世代が加齢によって容姿が衰えるからです。これによって恋のときめきを感じることがなくなるので、高齢者の婚活は難しくなるのです。好きでもない人と結婚できませんからね。

 

私は32歳で離婚してからは、ずっと一人で生きていくと決心したので、35歳のときにはひたすら蓄財に励んでました。

 

結婚するかどうかで悩んでいるなら、してみることをお勧めします。ダメなら離婚すればイイんです。