ラジオで面白い話を聞いたので紹介します。
【スポーツは、たとえその競技をやったことがない人にも優劣が分かりやすい】
という特性があり、そのために2つの事柄が生じるというのです。
①スポーツエリートを目指す人は少ない。
親が小さな子供を水泳教室や野球教室へ連れて行けば、一年経たないうちに周りの子と比べて、
「ウチの子は才能がない」
と分かるものです。また、子供本人も負けてばかりいるのは面白くないため、長続きしません。そのため、スポーツエリートを目指す人は少なくなります。
これが勉強だと、
「ウチの子でも勉強させれば東大に入れるんじゃないか」
と思い立って受験勉強に力を入れてから、親と子供本人が才能の有無をなかなか判断できず、諦めるまでに長い時間がかかります。そのため、進学塾はたくさんのお子さんで賑わうことになります。
②大衆がスポーツ観戦に熱狂するのは分かりやすいから。
分かりやすいというのはファンのすそ野を広げるのに役立ちます。どんなに希少な才能でも分かりにくいと大衆から支持されません。
将棋や囲碁でタイトルを取る人は才能がある人です。しかし、よほど将棋や囲碁に精通している人でなければ途中経過を見て優劣を判断することは難しく、大衆から広く支持される娯楽になりません。たくさんのファンを獲得するには分かりやすさが大事なのです。
また、スポーツ選手は誰が見てもすぐに才能の有無が分かるため、尊敬の対象になりやすいそうです。このことは現実世界では収入という形で現れるそうで、プロスポーツ選手の年俸が高額なのはそのためです。