☆☆☆
テレビのホームドラマの原作にピッタリの小説です。
女子高生とお父さんの2人家族が一組。父、母、男子高校生、男子中学生の4人家族が一組。この2つの家族が主な登場人物です。
この2つの家族に、どこの家庭にも降りかかってきそうな事件が起きて、それをみんなで協力して乗り越えていく心温まるお話です。
自分勝手な人は一人もいません。まして、他人を傷つけて快楽を得るような変態はどこにも登場しないので安心して読めます。
生きているといろんなことが起こるわけですが、家族や隣人がこんなにも親身になって協力してくれたら、不幸を不幸と思わなくなるんじゃないかと思いました。
物語の中では、不幸を乗り越えるたびに家族や隣人との絆が強くなっているのを感じます。
7章からなっていて、7つの事件を乗り越えていきます。1章は1時間くらいで読めるので、通勤通学の行き帰りに読めば、「これって、どうなるの?」という気持ちを翌日に持ち越すことなくスッキリとした気持ちで一日を終えられると思います。