起業する20代の男性を取材したテレビ番組を見ました。
その男性は学生時代、勉強も運動も得意でなく、人から命令されるのが嫌いでした。だから、学校を卒業したあとも集団に所属するのが嫌だったので、サラリーマンにはなりたくなかったそうです。
それで、高校を卒業しても進学も就職もせず、アルバイトで貯めた百万円を手にして上京し、起業家になりました。
親に世話にならずに活動しているのは偉いと思いましたが、起業してやりたいことが微妙でした。
今の旅行仲介業者は静止画でホテルの情報を提供しているそうです。彼はその部分を動画にしたい、というものでした。
「えっ、それだけ?」
というのが私の感想なのですが、みなさんどうでしょう?
仮に、そのサービスが好評でアクセス数を伸ばしたとしても、すぐに同業他社がまねできると思うのです。すでに大手が存在する業界に殴り込みをかけるのには武器が貧弱です。
まぁ、20代のうちの失敗なら笑い話にできるから良いのかもしれません。
その番組では成功者として、やはり20代の男性が取り上げられていたのですが、その会社が提供するサービスは、学割をやっているお店と学生をマッチングさせるアプリを運営するベンチャー企業でした。
「こちらも微妙だな」
という感想だったのですが、事業として軌道にのっているようなので、食えているなら成功者なのでしょう。
アマゾンも最初はネット上の本屋さんでしたし、テスラのことも私は最初馬鹿にしていたので、この番組で紹介された若者の中から多国籍企業のCEOになる人物が出るかもしれません。
日本の大企業で舵取りをしている年寄りたちは、定年退職まで無事に逃げ切ることだけ考えている人ばかりなので、日本にも起業するとがった若者がたくさんいることに希望を持ちました。