新聞を読んでいたら通信制高校の数が増えていると書いてありました。
記事の内容は、小学校と中学校の不登校児は統計を取り始めてから過去最高の24.5万人にもなり、これらの子供の受け皿として通信制高校の数が増えているそうです。
そう言えば、ホリエモンもゼロ高校とかいう名前の通信制高校を作ってました。ホリエモンが、お金の匂いを嗅ぎつける能力が高いのはたしかです。
ホリエモンは、
「高校三年間は起業するのに一番良い時期。なにしろ衣食住は親が面倒を見てくれるので金の心配がいらない。そして、人生で一番頭が柔軟で聡明な時期。そんな時期に通信制高校へ進学すれば普通の高校よりも通学の時間が必要なく、人間関係で煩わしいことがなく、無駄な行事もない、これだけ好条件が揃ったら三年間で一つくらいビジネスの種が見つかるはず。試してみる価値はある。」
と言ってました。
これを聞いた時の私の感想は、
「日本はすでに成熟社会。インターネットの黎明期にグーグルやアマゾンが成功をおさめたけれど、今はネットの世界も新規参入が難しくなっている。高校生に三年間という時間を与えれば起業家になれるというのはどうなんだろう。」
というものです。まぁ、世間はお金持ちに対して敬意を払うので、無試験で入学できる通信制高校を卒業しても起業家として成功をおさめて大金を手にすれば充実した人生を送れるでしょう。
ただ、通信制高校へ進学を考えている子供がこのブログを読んでくれているなら知っておいてほしいのは、
【世間は勝者にしか敬意を払わない】
ということです。
私の親戚に日本で一番有名な通信制高校のN高等学校を卒業した男(23)がいますが、昨年度、就職活動で全敗し、今は月8万円のアルバイトで子供部屋お兄さんになっています。
彼が良くなかったのは、N高等学校を卒業したあともさらに無試験で入れる専門学校へ進学したこと。また、その専門学校は国家資格を取得できるような学校でなかったこと。
世間は無試験で入学できる学校しか卒業してない人間に敬意を払いません。せめて在学時に資格を取得できる専門学校だったら、その点で評価されたのでしょうが、それもなかったので就職活動全滅という結果に終わりました。
たしかに人生においては逃げるが勝ちという場面がありますが、すべての場面で逃げると私の親戚のように月8万円の仕事にしか就けません。
通信制高校へ入学するということを世間は受験から逃げたとみなします。三年後になんらかの形で結果を出さなければ次は逃げられないと覚悟しましょう。