うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

紫陽花の頃になると

私が住んでいるさいたま市で紫陽花が色づき始めました。この季節になると初めて精神科へ行ったころを思い出します。 あの頃の私は役所の上司から達成不可能な仕事を命じられ、工程表通り進捗しないことで毎日のように叱責されていました。頭痛と微熱が続くよ…

たとえば、すぐりとおれの恋

はらだみずき、祥伝社☆☆☆恋愛小説です。 物語は社会人一年目の男女、向井すぐりと高萩草介の目線で交互に語られていきます。二人が共有した時間を男女でどう感じたのかが分かって面白いです。 田んぼが広がる農道で車がパンクして立ち往生しているところをす…

神様の御用人

浅葉なつ、メディアワークス文庫☆☆☆題名と中身が全く一致しない物語もありますが、この本はそのまんまです。困っている神様に呼び出された主人公の萩原良彦がパートナーとなった狐の姿をした神様と一緒に困りごとを解決するために奔走するお話です。 良彦は…

変わらないもの

バイオリン工房へ行ってきました。うつ病になってバイオリンを弾くことはやめてしまったのだけれど、孤独に耐えられなくなると工房のご主人と雑談するために私が押しかけるのです。 初めて工房を訪れたのが2001年でした。それから随分と時間が過ぎました…

昨夜のカレー、明日のパン

木皿泉、河出書房新社☆☆☆8章からなる物語で、1章は約30分で読むことが出来ます。なので、通勤電車の中で読むのにおススメです。 テツコ(28)は9年前に結婚し、7年前に夫を病気で亡くしましたが、実家へ戻ることなく夫の父親と二人でそのまま生活を…

忘れ物が届きます

大崎梢、光文社☆☆☆1時間くらいで読むことが出来る短編が5つ納められています。 表紙の絵がメルヘンチックなものだったので、童話かファンタジーだと思って読み始めたのですが違いました。 5つのお話に共通するのは、数年前から何十年も前に起こった事件の…

必要なものしかなかったら、世界は殺風景だ

瀧羽麻子さんの【うさぎパン】という本の中に心に残る言葉がありました。勉強が嫌いな高校生が家庭教師の大学院生に、学校の勉強は生きて行くのに必要なのか質問するのですが、大学院生はしばらく考えて、 「必要なものしかなかったら、世界は殺風景だと思う…

役人の言葉遊び

役人時代を思い出させるニュースがありました。 役所と言う所は何をするにも書類が必要で、そのため役人は一日の大半を書類作成に費やしています。 そこでは言葉選びが大事で、分かりやすい言葉が最善というわけではありません。たとえば、行き当たりバッタ…

うさぎパン

瀧羽麻子、メディアファクトリー☆☆☆どこにでもいそうな普通の女子高生が主人公の物語です。そして、幽霊が登場するという一点を除けば、同じような境遇で、同じような経験をしている女子高生がいるかもしれないと思わせる内容です。 短編小説なので、あらす…

春バラの季節になりました

家から歩いて行ける場所に、個人で小さなバラ園を作っている方がいます。春バラが見頃を迎えたので、カメラを持って出かけました。 小さなバラ園ですが、たくさんの種類のバラが咲いています。バラ園に立っているだけで、バラの良い香りがします。バラは姿も…

面接って?

久しぶりに書類選考が通り、面接に行ってきました。 行った会社は資本金2千万円、従業員3名の小さな会社。書類整理の事務員のアルバイトだったのだけど、社長さんはいきなり、 「こんど食品の安全性を検査する仕事を始めたいんだけど~」 と話し出しました…

白いひつじ

長野まゆみ、筑摩書房☆☆☆この世の中には【腐女子】と呼ばれる人たちがいます。この本は、そんな方々が読むBL(ボーイズ・ラブ)本です。 文章が独特で、読者の妄想を掻き立てるため、人物や空間を描写するためにたくさんの文字を使って説明が行われます。…