成田名璃子、メディアワークス文庫
☆☆☆
高校を卒業後、5年たって、ほとんどの同窓生たちが社会人一年生になった年の夏の終わりに同窓会が催されます。そこに集まる男女の思惑が絡み合って巻き起こるドタバタ恋愛コメディです。
たくさんのキャラクターが登場し、次々に視点が変わっていくので退屈することはありません。登場するキャラクターは個性的過ぎて現実味はありませんが、ライトノベルほどにはファンタジーでないので、ギリギリ、こんな同窓会も日本中探せば数件はあるかな、と思わせます。
まぁ、この物語が成立するのは、高校を卒業して5年後というのがミソですね。私は現在48歳ですが、高校生の頃に憧れていた異性に会ってみたいなんて絶対に思いません。だって、美しい思い出が跡形もなく粉砕されることが確実ですから。