うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

スイッチを切れないロボットを作ってはいけない

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Eテレを見ていたら、養老孟司さんが子供からの質問に答える番組が放送されていて、面白いことを言ってました。

 

「何でもしてくれる便利なロボットができたら、人は何をすればイイんですか?」

 

という質問に養老さんは、

 

「スイッチを切れないロボットは作っちゃいけないんだ。僕は医者だったから、病院で働いていたんだけど、そこには生命維持装置につながれて生きている人もいたんだ。それはとても不自由なことだ。なぜなら、生命維持装置のスイッチを切ったら死んでしまうから。とても便利なロボットができて、それに頼り切って生きたとき、ロボットが故障したらどうだろう?それって、生命維持装置につながれた病人と同じじゃないかな?

 

と答えてました。また、

 

「ロボットを作った人のことも考えないといけないね。みんなはロボットを便利に利用している気になっているけど、実際はお金儲けのためにロボットを作った人に利用されているんじゃないかな?ロボットを作る人とロボットを所有している人に支配されているのかもしれないよ。」

 

80歳を過ぎて、こんな質問に即答できる養老さんってすごいな、と思いました。そして、最後に

 

「今の小学生はたいへんだな。僕が小学生だったときはおなか一杯食べられることばかり考えていたよ。」

 

と言って笑っていたのが印象的でした。