公務員として働いていたとき、職場に30人に1人くらいの割合で自己評価がとても高く付き合いづらい人がいました。そんな人たちの自己評価の高さは根拠のない自信に裏付けられていて、
「誰からも褒められていないのに、どうしてあの人はあんなに自信満々なのだろう?」
と不思議でたまりませんでした。しかし、
【ひとりで生きていく】ヒロシ著
という本を読んで、
「根拠のない自信が最強なんだ!」
と目からうろこが落ちる思いのすることが書かれていました。その箇所を下記に転載します。
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「根拠のある自身」と「根拠のない自信」なら、前者のほうが事実に裏打ちされて崩せないように思うかもしれないが、実際は逆だろう。
たとえば、「自分は日本一面白い」と思っている芸人が2人いたとしよう。
ひとりは、中野サンプラザ(2千人収容)で行われた1日2回のコントを2日間満員にしたことがある芸人だったとしよう。彼は、それを理由に挙げて、日本で一番面白いと思っている。
一方、もうひとりは、「自分のこの漫才のネタが絶対いちばん面白い」と思っている芸人。それを理由に、日本で一番面白いと思っている。
前者のほうがたしかに説得力がある。しかし、前者は日本武道館を1万2千人のお客で満員にした芸人が現れたら、簡単に自信を失うだろう。根拠のある自信は、その根拠を打ち消す事実を前にすると、容易に崩れ落ちる。
しかし、後者のほうは、たとえ日本武道館を満員にした芸人が現れても、「自分のほうが面白い」といえてしまう。なぜなら、彼は「自分は日本一面白い」と頭の中で思っているだけだからだ。その自信は容易に崩すことはできない。
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これを読んだとき、
「そうだったのか!根拠がないからこそ彼らは何があっても自信を失わないのか!」
と分かりました。
褒められなくとも、叱責されようとも、自分大好きを貫くことが出来れば最強です。そんな風にできたら私もうつ病にならなくて済んだのになぁ、と思うけれど、あんな人たちのように傍若無人に振舞うことなんて自分には無理だったなぁ、とも思うのでした。
根拠なんてなくとも、自分を強く信じられる人は最強です。