私はギャンブルはしません。
しかし、公務員をしてたときに付き合いで馬券を買っていた時期があります。競馬が好きな同僚がG1レースがあるたびに注文を取りに来てくれたのです。
その同僚とは人事異動で離ればなれになるまで、2年間お世話になりました。
とは言っても私は競馬のことは何も知りません。そこで、高配当を狙って同僚に、
「あなたが絶対に来ないと思う馬を教えて」
と質問し、教えられた馬を一年間買い続けました。
同僚は、万一そんな馬が一着で入ったら配当がとんでもないことになるので買い忘れないように緊張したそうです。その結果どうだったのかと言うと全敗でした。
この経験から私は、
【確率が低いことは起こらない】
と学びました。
現実の生活で何か選択しなければならないときに確率を以前より意識するようになったのです。
競馬をやる前は一か八かなんてことに挑戦して、時間やお金を無駄にすることが多かったのですが、それがなくなりました。
54年間生きてきて、《奇跡》と思えるようなことは一度もありませんでした。私が手にしてきた成果はすべてコツコツと積み上げたものだけです。
私が、確率が低いことに期待して人生設計するようなことをしないで済んだのは競馬のおかげかもしれません。どんなことからも学ぶことはできますね。