働かなくても経済的に困らないくらいの資産を築いて労働から解放されることをFIREと言います。
2021年は相場が好調だったせいもあり、FIRE関連動画がたくさんYouTubeに投稿されていたのですが、2022年になって相場が悪くなりFIRE関連動画は珍しい存在になりました。
私はFIREという考えを知らずに無職になったのですが、就職活動がまったくの不調に終わったあと、投資に関する勉強をする中でその存在を知りました。
FIRE教がどんなものかざっくりと説明すると、
①自分が一年間にお金をいくら使っているか把握する。
②仕事をクビになっても生活できるお金を半年分貯金する。
③余剰資金を全世界株式または全米株式に全額入金する。
④金融資産が年間支出の25倍になるまで③を続ける。
⑤④を達成したら労働することを止めて、金融資産を毎年4%取り崩して生活する。
だいたいこんな感じなのですが、もっと詳しく知りたい人は【トリニティスタディ】、【4%ルール】なんて単語でネット検索すれば勉強できると思います。
私がこの考えを【FIRE教】などと書いたのは③~⑤を実践するには、
『資本主義は成長を続ける』
ということを信じられるかどうかにかかっているからです。これはチョット宗教に似ています。
FIREを扱っていたほとんどのユーチューバーが2022年の一年間だけで信仰を捨てたことから信じ続ける困難さが分かります。
過去百年くらいの超長期で見た場合には株式はきれいな右肩上がりなのですが、10年くらいのスパンで探してみると【株式の死】なんて表現される期間もあります。
私が経験した期間でも、2000年におきたITバブルの最高値を更新するまでには間にリーマンショックをはさんで13年かかりました。
日本に必要とされていない私は【4%ルール】を信じて生きていくよりないのですが、もしもこれから13年間、株価が高値更新しなかったら私は信仰を守れるか、というより資産が底をついて野垂れ死にます。
私のようにうつ病になるまで仕事を頑張ることはありませんが、健康を害することなく働けるならば働いていた方が精神的に楽だと思います。信仰の道は厳しいのです。