2015-01-01から1年間の記事一覧
桝太一、岩波ジュニア新書☆☆☆三流の私立大学でしたが、私も理学部を卒業しているので、タイトルにひかれて手に取ってしまいました。 この本は小学生高学年から高校生までを対象にした児童書です。桝さんが、小学生時代からアナウンサーになった今日までに経…
昨日は埼玉県知事の選挙がありました。ちっとも、盛り上がらなかった。私の生活圏では候補者どころか、選挙期間にはつきものの、名前を連呼する車にもお目にかかりませんでした。 そんな誰も気にとめていない埼玉県知事だけど、現職の知事が当選すると4期目…
太宰治、集英社文庫☆☆☆リアルが充実している人が読んだら、 「なんで、こんな本が時を超えて読み継がれているんだ?」 という感想しか持たないと思います。 この本の内容は冒頭に出て来る以下の有名な文に要約されています。 【恥の多い生涯を送って来ました…
暑い日が続きますね。昨日の東京は猛暑日の連続記録を更新したそうです。そのことを受けて、テレビニュースで男性アナウンサーが、 「こんなに暑いのには、大勢の人がエアコンを利用することも一因になっていると思う。みなさん、温暖化を防ぐために省エネを…
加納朋子、幻冬舎☆☆☆物心ついたときから、幽霊が見えてしまう少年ユウスケと不思議な少女ハルヒの物語です。 幽霊が見えてしまうユウスケですが、母親がそんなユウスケを「うらやましい」と言いながら育てたおかげで、ユウスケは幽霊を少しも怖がらず、生き…
暑い日が続きますね。私はエアコンが苦手なので、まるでお風呂場のような部屋で一日中生活しています。 暑くて、横になってグッタリしていたら、すぐ横でウチの猫も変な格好で寝ていたので、思わずパチリと写真を撮りました。猫もグッタリです。 お金があれ…
柳原望、メディアファクトリー☆☆☆新刊が出るのを楽しみにしている漫画が一つ完結してしまいました。 久留里が成長して、高杉クンが久留里を保護する対象として見るのではなく、一人の女性として見るようになって、奇妙な同居生活もいつかは終わるんだろうな…
散歩コースにセミの抜け殻がありました。接写したところ、思いがけず、カッコイイ写真が撮れました。 私は 「ナウシカに出て来るオームの抜け殻みたい。」 と思ったのですが、どうですか? 私はセミの鳴き声がすると、【素数ゼミ】のことを思い出すんですよ…
清水マリコ、小学館☆☆☆人は誰でも辛い現実を少しの間忘れるために、趣味に没頭したり、お酒を飲んだりします。この物語の主人公である蓮見京子(26)は、それらの代わりに妄想することで気を紛らわしています。 自分のことを後回しに考えるクセのある京子…
砂漠を持つ国の国旗には月がデザインされたものがあります。 こんな猛暑日が続くと、砂漠で暮らす人の気持ちが分かりますね。太陽が西の地平へ沈むと、 「やっと一日終わった。」 と「ホッ」としますもん。きっと、砂漠で暮らす人たちは灼熱の太陽光よりも月…
畑野智美、講談社☆☆☆海に面した地方都市で暮らす、31歳の男性2名と25歳の女性2名の物語です。 4名は市民センターの中にある図書館と児童館で一緒に働いています。この本は4つの章からなっていて、4名がそれぞれの章の主人公になっています。 こうい…
暑いですね。私の暮らす町でも、梅雨が明けてからは猛暑日が続いています。夏が苦手なので、普段にもまして家でグッタリしています。 有川浩さんの書かれたベタ甘恋愛小説【植物図鑑】に登場するヘクソカズラの花が、散歩コースで咲いていました。 【植物図…
荻野文子、河出文庫☆☆☆何百年も昔の人が、自分と同じようなことを考えていたのが分かると嬉しく思うのは私だけでしょうか? ご承知のとおり、《徒然草》は、1330年ごろに出家僧・吉田兼好によって書かれた随筆です。俗世を嫌って、出家したお坊さんが書…
唯川恵、集英社文庫☆☆☆最先端の技術を身につけて男と変わらずに働き、恋はするけれど精神的に男に依存することはない、そんな自立したカッコイイ女性が主人公の物語です。 主人公の野口遙子はコンピューターのシステムエンジニアをしながら、海の見えるマン…
瀧羽麻子、小学館☆☆☆京都大学と思しき大学に通う、文学部4回生の女子大生、花が主人公の恋愛小説です。 花はお洒落と楽しいことが大好き、学校の勉強は卒業できればいいや、くらいな感じでキャンパスライフを謳歌しています。 そんな花に出会いが訪れます。…
村田沙耶香、講談社☆☆☆アラサー女子の性の悩みや思いが全編にわたって書かれた本です。なので、 「生々しい、SEXの話は苦手だ」 という方は読むのを止めた方がイイと思います。 かと言って、官能小説ではないので、そっち方面を期待して読むこともお勧め…
家から自転車で20分くらいのところに、偏差値が70もある公立の女子高があります。そこで、文化祭が行われていたので、行ってきました。 「やっぱり、偏差値70は違うなぁ~」 と感心しきりでした。文化部の活動が盛んで、きちんと文化の香りがするので…
越谷オサム、ポプラ社☆☆☆東京駅で中年の男性(カズト)が、これから修学旅行へ出かけようとしている中学生たちを眺めがら、物思いにふけっている場面から物語が始まります。 この物語はそんなカズトがまだ中学生で、新幹線の0系やファミコンが現役だったこ…
もお、十年以上会っていない高校時代の友人Aからメールで、 「会って食事でもしませんか。」 と誘われました。 Aは高校時代にいつも一緒に行動していた友人で、卒業して別々の大学に進学してからも二人が学生だったあいだは、たびたび会って遊んでいました…
梨屋アリエ、金の星社☆☆☆ある日突然、中学3年生の初音のもとに、差出人のわからない封書が届きます。中には、8歳の夏休みに未来の自分に宛てて書いた手紙が入っていました。 あれから6年もたった今になって、『なぜ届いたのだろう?』と考える初音。あの…
役所で働いていたころの友人からグチメールが届きました。 日本年金機構の情報漏えい事件をうけて、職場の情報セキュリティー強化に努めなければならないそうです。 友人は現在、職員数約70名の独立行政法人のコンピューターセキュリティー責任者なのです…
瀬尾まいこ、文春文庫☆☆☆主人公のルイーズ吉田(本名、吉田幸子)は何をやっても長続きしない性格です。短大を卒業して事務用品を扱う会社の営業になったものの、上司と喧嘩して半年で辞めてしまいました。貯金もないので、すぐに仕事探しを始めたところ、占…
外出した際、本屋さんを見つけると、とりあえず覗いて行くのが習慣になっています。 すると、たいていの本屋さんでは入口付近に《節約せずにお金が貯まる》とか《金運が良くなる》とか《楽して儲かる》なんて題名の本が平積みされています。 私のように夢も…
獅子文六、ちくま文庫☆☆☆民放でテレビの放送が始まって10年経ったころの日本が舞台の軽妙な恋愛小説です。 主人公はテレビドラマで名脇役の地位を確立している坂井モエ子、43歳です。 モエ子はコーヒーを淹れるのがとても上手で、彼女の淹れるコーヒーを…
人気ブロガーの方が《無職の才能》というタイトルで書かれていて、無職の私も興味深く読ませていただきました。 その方の主張は ①浪費家は無職に向かない②お金をかけずに、楽しみを見つけられる人は向いている というものでした。 お金がないと何も出来ませ…
梶よう子、新潮社☆☆☆物語の舞台は、町人文化が花開いた江戸時代の江戸です。 もとは裕福な商家の娘だったお瑛(17歳)ですが、事故で両親を亡くし、今は兄の長太郎と二人でお店を営んで、質素に暮らしています。 どんなお店を営んでいるかといいますと、店…
持っていた日本株を 《三菱UFJ》と《日産自動車》 だけ残してすべて売ってしまったので、MRFにお金が遊んでいる状態になってしまいました。 無職なので、少しでも有利な運用先があればと考えているのですが、自分では新たな投資先が見つからないので、…
佐藤多佳子、偕成社☆☆☆前作を読まれた方の中には、 「え~っ、こんなイイところで終わっちゃうの!」 となった方もいるのではないでしょうか?その続編です。 神社で青い閃光を浴びて、気絶してしまった6人の子供たちですが、そのときの記憶が曖昧なため、…
一億円以上の金融資産を持つ方たちに、どんなときに幸せを感じるか、ある金融機関で調査したそうです。一番多かった答えは、 『年下の人に自分の経験や知識を伝えるとき』 だったそうです。 私はお金持ちらしく、《ご馳走を食べるとき》とか《高価な物を買う…
山本幸久、集英社☆☆☆売り出し中の女性漫才コンビ【アカコとヒトミ】の物語です。 小さな劇場で漫才をしていたアカコとヒトミですが、少しずつチャンスを掴んで、ファンもつくようになってきました。 それまで、漫才をしてお客さんを笑わせることが純粋に好き…