うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

それなら、もうあるよ

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もうすぐ、3月です。うつ病で役所を辞めてから5年が経ちました。

 

無職になって最初の2年は気力がぜんぜん無くて、一日中横になって「死にたい」なんて考えていました。でも、回復してくると私は「寂しい」って感じるようになったんです。

 

それで、出逢いを求めてハローワークに通うようになったんですが、うつ病の人でもできる仕事ってありません。たまに、「これなら私にもできそう」と思う仕事を見つけて応募しても、40過ぎると採用される確率は、私の経験では1%以下です。

 

「だったら、他人を頼るのはやめて、自分で商売でも始めようかな」

 

なんて思ったりもします。そうなると、生活必需品を扱っても個人商店は大規模商店にかないっこないので、必然的に趣味の店になると思うのです。それで、

 

「自分が作ったバイオリンが売れたら嬉しいだろうなぁ」

 

なんて軽く考えて、バイオリン制作教室に通ってみたことがあるのですが、先生から初心者だと完成するまでに約400時間かかるって言われちゃって、ネックだけ作って辞めちゃいました。だって、

 

材料費 5万円
人件費 800円×400時間=32万円
…………………………………………………
合計 37万円

 

巷では、中国で作った立派なバイオリンが10万円以下で売っているので、どこの馬の骨とも知れない私が作ったバイオリンなんて、37万円じゃ絶対に売れっこありませんから。

 

こんな風に考えて世の中を見渡してみると、今の日本には物もサービスも隅々まで行き渡っていて、新しく何かを始めるって言っても採算が取れることは既に誰かがやっているなぁって気づきました。

 

自分では良いアイデアを思い付いたつもりでも、よくよく考えてみると、

 

『それなら、もうあるよ』

 

となってしまうのが、成熟した社会なんでしょうね。