うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

Bowing!ボウイング 1巻

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きゅっきゅぽん、小学館

☆☆☆

本の表紙にバイオリンが描かれていると、とりあえず手に取ってしまう私であります。

 

主人公は10歳でジュニアの日本一を決めるコンクールで優勝し、そのままソリストとして活動を始めた天才バイオリニスト久保堤凛音(くぼてりお)です。

 

しかし、はじめは小学生が演奏するバイオリンを珍しさから見に来てくれたお客さんもしだいに飽きてしまい、批判的なことも言われるようになって、凛音はステージに上がるのが怖くなってしまいます。中学一年生になった凛音は都会を捨ててお母さんのふるさとへ逃避します。そして、そのふるさとはとんでもなく田舎なのでした。

 

次に、準主人公としてもよいキャラクターが朝倉てんです。てんは13歳になるまでポツンと一軒家でお爺さんと二人で生活していて、山の自然については詳しいのですが、都会で暮らしている人が常識として知っていることは知りません。何しろ、長い間、レコードから流れるバイオリンの音に憧れていたのですが、その音を出すバイオリン自体を見たことがなかったのです。

 

こんな、まったくちがう環境で生きてきた二人が、いくつもの偶然が重なって出会い、物語が始まります。なんだか、【ピアノの森】と設定が似ているような気もしますね。ただし、【ピアノの森】が男の子二人を軸にした物語なのに対し、こちらは思春期の入り口に立つ二人の男女という点が違っています。てんは同学年の女子を意識するようになってしまった自分の扱いに戸惑っているので、これから恋愛の要素も加わってくるのかもと期待させます。また、【ピアノの森】がシリアスなのに対して、こちらはコミカルです。

 

今回はまだ1巻ということで、キャラクター紹介にページを費やして終わってしまった感じなので、「面白い」とか「つまらない」と言える段階ではありません。絵は上手なんですが、今風ではないと思いました。手塚治虫先生の画風に近いものを感じるのは私だけでしょうか?

 

とにかく、これだけでは評価が出来ないので2巻が出たら買ってみるつもりです。