うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

図書室のピーナッツ

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竹内真双葉社

☆☆☆

 《図書室のキリギリス》の続編です。

 

《図書室のキリギリス》を読んでいなくとも読むことが出来ます。つまり、主人公および舞台になる高校の図書室は同じですが、内容は別物です。

 

《図書室のキリギリス》では、主人公である高良詩織(32)の離婚に至るまでのピンチが主な話題でしたが、《図書室のピーナッツ》では、素直で可愛らしい高校生ばかりが通う平和な高校で学校司書としての仕事にやりがいを見つけていくお話になっています。

 

それにしても平和な学校の物語というのは、読んでいるとなんだか気持ちが若返ります。読んでいるときは、気持は高校生でした。

 

私は45歳くらいから就職活動しました。その際、ハローワーク職員から、

 

東京理科大学理学部卒なら、塾の先生をやってみませんか?」

 

と言われたことがあります。しかし、勉強って、やる気のない子に教えるのって苦行だと思うのです。塾には親に言われて嫌々通っている子供もいますよね。ですから私は断ったのですが、詩織の学校では生徒の方から知識を求めて近づいてくるんですよ。学校で働いて、こんな生徒ばかり相手に出来たら幸せです。

 

おまけに、司書の資格を持っていない詩織は未熟なので市立図書館の司書にアドバイスをもらいに行くのですが、いつしかそれが恋愛関係に発展したりして、仕事もプライベートも絶好調です。

 

運がない時には何をやってもダメですが、ついてる時には案外とこんなものかもしれないな、と思いながら読みました。