10月下旬に合奏教室を辞めてからもバイオリンを独りで弾いてました。左手でピッチカートとかはできませんが、たいていのことなら出来るので歌謡曲なんかを弾いていたのです。
しかし、独りで弾いていても味気ないのです。合奏教室では私はほったらかしで、技術的な指導を受けられずにいたので、今度は個人レッスンを受けたくなりました。
ネットで調べると1コマ30分、月3回で1万円~1万2千円が月謝の相場のようです。私は、うつ病、無職、貯金生活者なので、
「月2回でイイから、月謝をまけてくれる所ないかな」
と思いました。
となると、大手の楽器屋さんが経営しているような教室ではディスカウントに応じる可能性がないので、個人経営の教室を探すよりありません。
自転車で片道30分で通える範囲で、個人経営のバイオリン教室をネットで探すと4件該当がありました。さすが、政令指定都市のさいたま市です。普段はどこへ行っても人が多くて、うつ病の私には辛いのですが、こういったときには人口密集地にいて良かったと思いました。
「ダメでもともと」
と覚悟を決め、教室のHPにあった申し込みフォームに以下のような書き込みをしました。
「私は、うつ病で無職の51歳です。貯金を切り崩しながら生活しているので経済的に余裕がありません。しかし、バイオリンが習いたいのでレッスンを月2回にしていただいて、その分、月謝を安くしていただけないでしょうか?」
すると、4件中3件が無回答、1件からは回答のメールが届きました。【うつ病】、【無職】、【51歳】の時点でかなり気持ち悪い奴なので全件無回答を予想していたので回答があったことに驚き、その内容にまた驚きました。【うつ病】、【無職】、【51歳】が近づいて来た時の回答としてはパーフェクトな文章です。それが、以下です。
『現在、教室は定員一杯まで生徒を教えている状態です。定員に空きが出ましたらこちらからメールでお知らせしますので、それまでは待機されるようお願いします。』
失望させて逆恨みするような危ない奴でも、こういった断りの文章なら希望を残してあるので嫌がらせをされることもないでしょう。そして、2~3か月も放置しておけば危ない奴も申し込みをしたこと自体忘れてしまうでしょう。このバイオリンの先生は頭がイイなぁと感心しました。
最初からダメ元だったけれど、やっぱり世間というやつは、お金のない人に冷たいですね。
貧乏はつらい!