うつ病、無職の雑記帳

孤独です。しあわせになりたい。

小春日和

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野中柊集英社文庫

☆☆☆

主人公になる女の子、《小春》と《日和》の7~8歳までを描いています。場所は、海辺の町・逗子です。

 

作中で、オイルショックや、臭い匂いを漂わせているドブ川だった目黒川が登場するので、時代は1960年代だと思います。お母さんは専業主婦、お父さんはモーレツ社員、小春と日和、そして祖母という、5人家族で物語が始まります。

 

小春と日和は黙っていたら親でも区別がつかないほどによく似た双子です。そんな二人がタップダンスを習い始め、メキメキ上達し、舞台度胸もあったものだから広告代理店の人の目にとまります。

 

求めに応じてテレビCMに出演したことから、平穏だった双子の周辺がざわつき始めます。そのせいで、好きなダンスをどんな形で続けて行けば良いのか、子供ながらに悩むわけです。趣味として続けるのか、それともプロとして活動してゆくのか、、、二人の出す答えはいかに?

 

夢と可能性ばかりが未来を占めている、小学生の日常が生き生きと描かれている物語です。